今年は栗名月の十三夜は見逃してしまいました。その代わり、十四夜を拝むことができました。秋の心地よい、少し肌寒い風の中に、まだお日様が沈む前に雲の白い色合いに紛れて登ってきました。
雲の色合いが暗くなっていくのと対照的に、お月様は次第に明るくなっていきました。そのお互いの色合いの移り変わりのコントラストがなんとも美しかったです。それにしても、瞬時に色合いが変化していきます。
この十三夜の月を祭るという風習は中国にはなく、日本独特のものであるようです。その昔、日本でこの月の中に何を見ていたか、は私たちにはわかりませんが、少なくともその中に何らかの体験が含まれていたはずです。もしくはその風習が長い年月づづいてきたということは、人々の無意識に訴えかける何かがあったのかもしれません。
祭りにはいろんな種類の祭りがあるように思います。家内安全や五穀豊穣をお願いするお祭りがあったりしますよね。中秋の名月、十三夜はお供えをして、何かをおねがいしていたのでしょうか?それとも、実りに対する感謝のお祭りだったのでしょうか?考えたら、神社でやるお祈りって不思議ですよね。だって、お願いすることが、「祓いたまえ、清めたまえ、守りたまえ」と何かのお願いをすることを否定するような内容ですよね。願望欲がつかないようにお願いしている感じです。
季節の移り変わりとお祭りが重なって体験されるように思います。お祭りを通して私たちは季節の本質を感じることができます。私の住む唐津では11月の3、4日におくんちがあります。たくさんの曳山がでます。伊勢神宮では神嘗祭(かんなめさい)が10月17日に行われ、日本各地の神社から集まった稲をお参りするそうです。また新嘗祭は11月23日であったのが、勤労感謝の日と改められたそうです。
教室の作品展&バザーが今年もやってきます。教室の子どもたちの精神的な実りを皆さんでお祝いしたいと思います。