今年は梅の花が早くやってきました。
梅の花が咲くと、周りが寒くても、途端に春を感じるから不思議です。
南の島に行って、南を感じるのは、その気候よりもそこに生えているヤシの木の存在のような気がします。まず光が変わっているかもしれませんが、それだけではその変化には気づきにくいものですが、
光の変化によって目に見える植物の世界が変化することで、春を感じるような気がします。
写真の梅の枝は光を受けて反射する枝と、光をその中に宿し、暗い背景の前で輝く梅の花からできています。光を反射する枝は、根源的な遠い光の世界に思いをはせるような、懐かしい未来のような感じがします。花の色はそれに対して今この瞬間の中に入っていく感じがします。
最近よくやることは、自分自身が木の枝になることです。これは冬の葉を落とした木でやるのが最適です。下の幹から、もしくは枝の根元から木がどのように枝分かれし、どのように曲がりながら枝先に向かって流れていっているか、を五本の指を使ってたどり、自分の心の中にその流れを再現することをやってみます。そうすると、自分の中がその木の流れと同じように流れだします。
その体験をすると、どれほどたくさんの流れの形があるのかに驚かされますし、同じ種類の木でも一本一本これほど違うのか、と気づかされます。そして、どの形も素敵な流れに感じ始めます。
たぶん、自分自身を機の流れと同じ形にしてしまっているのだろう、と思います。
鮮やかな感じがします。
すかしたk寒さが続いているかと思ったら、梅の花が咲き始めました。途端に、光の中に春の香りと暖かさが混じりこんだようで、あたりの寒さの中で心がとけていくような感じがします。
木の枝ぶりは同じように見えますが、一年一年確実に枝を伸ばし、その下の枝は太くなるということでバランスを取っています。変化していく中で自分自身の形を保っています。
子どもたちにも大きな変化が訪れますが、その変化を受け止めながらその木を大きくしていってほしいと思います。