教室通信

ランタン行列

11月は様々な行事がありました。空の世界でも、先月の十三夜の月に引き続きスーパームーンが訪れました。スーパームーンとは天体用語ではないらしいですが満月が一年中で一番接近して大きく見えることをいうそうです。ことしは68年ぶりの大きさだったようです。全国的には天気が悪く、見ることができなかったようですが、福岡では見ることができました。月が地球の周りを楕円軌道を描いて周っていることで、地球に一番近づいた時と満月の日が重なると大きく見えるようです。
昨年は9月下旬で1年と2か月ほどの周期のようです。つくづく、月はリズムの星だな、と思ってしまいます。というか、天体現象自体が、リズムを刻んでいるのでしょう。
教室では、展示会とランタン行列と行事が重なりました。展示会では、いつものように、お母さん方のパワーと、お父さん方の手伝い、それに教室の子供たちも手伝ってくれて、準備、それに当日の運営片付けが、進みました。天候にも恵まれ、たくさんの方々に訪れていただき、こどもたちの楽しそうな声が響きました。この楽しい声がこどもたちの中で、ずっと響いていってほしいと思います。
ランタン行列もみんなでロウソクづくりをした後、団子をこね、ぜんざいをいただき、お話を聞き、暗くなった室見川を目指して、歩いていきました。毎年、私は、私のつたないランタンの歌を歌いながら先頭を歩くのですが、いつもこどもたちからは「つまらんつまらん。」といわれ、歌ってくれませんでした。ところが、今年は、1年生たちが一緒に歌ってくれて、歌詞を変え、メロディを変え、リズムを変えながら、長い間一緒に歌ってくれました。お祭り自体も、年を重ねることで、こなれて、より自然なものに変わっていったのを感じました。歌のやり取りをしながら、ランタンをともしながら暗い中を歩くことで、私の心の中もとても明るく、温かくなりました。
「ランタンランタン灯れ、明るく灯れ。 ランタンランタン灯れ、心に灯れ」
12月はクリスマスのお祭りです。こどもたちの心の中に深く入っていってほしいと思います。

今年は栗名月の十三夜は見逃してしまいました。その代わり、十四夜を拝むことができました。秋の心地よい、少し肌寒い風の中に、まだお日様が沈む前に雲の白い色合いに紛れて登ってきました。
雲の色合いが暗くなっていくのと対照的に、お月様は次第に明るくなっていきました。そのお互いの色合いの移り変わりのコントラストがなんとも美しかったです。それにしても、瞬時に色合いが変化していきます。
この十三夜の月を祭るという風習は中国にはなく、日本独特のものであるようです。その昔、日本でこの月の中に何を見ていたか、は私たちにはわかりませんが、少なくともその中に何らかの体験が含まれていたはずです。もしくはその風習が長い年月づづいてきたということは、人々の無意識に訴えかける何かがあったのかもしれません。
祭りにはいろんな種類の祭りがあるように思います。家内安全や五穀豊穣をお願いするお祭りがあったりしますよね。中秋の名月、十三夜はお供えをして、何かをおねがいしていたのでしょうか?それとも、実りに対する感謝のお祭りだったのでしょうか?考えたら、神社でやるお祈りって不思議ですよね。だって、お願いすることが、「祓いたまえ、清めたまえ、守りたまえ」と何かのお願いをすることを否定するような内容ですよね。願望欲がつかないようにお願いしている感じです。
季節の移り変わりとお祭りが重なって体験されるように思います。お祭りを通して私たちは季節の本質を感じることができます。私の住む唐津では11月の3、4日におくんちがあります。たくさんの曳山がでます。伊勢神宮では神嘗祭(かんなめさい)が10月17日に行われ、日本各地の神社から集まった稲をお参りするそうです。また新嘗祭は11月23日であったのが、勤労感謝の日と改められたそうです。
教室の作品展&バザーが今年もやってきます。教室の子どもたちの精神的な実りを皆さんでお祝いしたいと思います。

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