いよいよ、本格的な夏がやって来ました。梅雨明け前の集中豪雨では、たくさんの被害があったことに心が痛みます。昨年大変な被害を受けた、朝倉の黒川地区では、人的被害はなかったものの、朝倉からの道路がまた崩壊して車が入れなくなっているそうです。大雨を想定して道路など整備されているはずですが、想定以上の雨が降っているのでしょう。夏のだいご味は何と言っても雄大な入道雲でしょう。真っ白い巨大な物体が、夕方にはピンクに染まっていく様に目を奪われてしまいます。その高さは、1万メートルにも及びます。1万メートルと言うとエベレストの8848メートルをしのぐ高さです。それに仰角(眺める角度)はエベレストの比ではありません。つまり、居ながらにしてエベレストより高い雪山を見ているようなものです。夕暮れの入道雲の染まり様は、8000メートル級の山の染まり方とよく似ています。夏の間、私たちの意識はこの白い雲に向けられています。白い雲に似合うのは、海や山や草原です。高原では白い花で満たされ、風に揺られています。私たちの意識は、まだ見ぬ世界へ向けられています。秋になって空が明け、私たちの意識が雲ではなく、青い空に向かうのとは裏腹です。

最近、自分が魅かれる風景について気が付いたことがありました。魅かれる理由の一つに、「その場所から眺めるとさぞかし素晴らしい風景が見えるだろうな。」と思わせられるところです。これから子どもたちは夏休みに入り、教室の合宿もあります。子どもたちはいろんな体験を通して、楽しい思い出を作ってほしいと思います。

先日からの教室総会や話し合い、ありがとうございます。皆さんの、教室に対するお気持ちがよく伝わってきました。これから、皆さんと一緒にいろんなアイデアを出していきながら、教室の活動が子どもたちにとってより、かけがえのないものになっていってほしいと思います。